2024年2月11日(日)13:00~
ミュージカル「狂炎ソナタ」は全11公演を終え、無事千穐楽を迎えました。
畠中さんからお写真をいただきましたのでご覧ください。
再演の可能性なども考慮し、公式のあらすじに書いてある以上のネタバレを含まない形で、畠中さんに関してのみ簡単にレポートさせていただきます。
今回畠中さんが演じたKは高名な作曲家で、激しく感情を爆発させる役でした。
曲作りに行き詰っている弟子のJに、パワハラ、モラハラの嵐。 それはJを育てるためというよりは、彼の才能を利用して自分が今の地位にしがみつくためでした。
Kはもはや自分の才能が枯渇してしまったことに気づいているのですが、それでも美しい音楽と芸術を追い求めることから逃れられないからです。
このKの抱える葛藤は、Jに殺人まで唆し狂気へと追い詰めていきました。
殺人を犯すという極限状態のJから生まれるメロディに音楽家としての心を震わせながら、自分の手は汚しもせず犠牲者たちを悼みもしない、本当にいやらしい男でした。(褒めてます!)
高圧的かつ激しい台詞の応酬…からの絶唱!絶唱!で観客の心と耳を揺さぶるのです。
畠中さんは千穐楽のカーテンコールのご挨拶で、「Kという役者冥利に尽きる役を演じることができて幸せでした」とおっしゃっていましたが、私もこんな畠中さんを拝見できて幸せでした。
重くて暗いラストなので、終演後は3人とも楽屋でゾンビのようになっているとアフタートークでお話されていましたし、3人だけの舞台というプレッシャーも大きかったことと思います。
本当にお疲れ様でした。
そんなお疲れの中、お写真、ありがとうございました。
左から S役 杉江大志さん、J役 猪野広樹さん、K役 畠中さん
本編ダイジェスト映像