2023年9月30日(土)
12:00~
東京千穐楽拝見しましたのでその簡単なご報告です。
UPが遅くなってすみません!
千穐楽のあと、畠中さんから「おじいさん」のお写真いただきました!(それ以外は会員専用ページをご覧ください)
このおじいさんは昔はギリシャラテン文学の教授で、引退後は娘(マザー)の家族と暮らしています。 仕草も本物のおじいさんそのもので、それがまたこんなに似合ってしまう畠中さんがすごいです。
ちょっと気難しくて、最初は黒人を家に入れるなんてとんでもない!という態度でしたが、コールハウスの音楽を聴いたとたんに「ぱぁぁぁぁ」っと顔が明るくなって興味津々。 その変化が微笑ましいダンディな「おじいさん」でした!
ヘンリー・フォードの時は髭無しでいかにも「自動車王」らしく自信たっぷり。 人々を見下ろしながら歌うソロと、のりのりダンスで畠中さんの軽やかな身のこなしを楽しめます。
野球場で野次を飛ばす弾けた畠中さんも必見!
警官としても2つのシーンに登場しますが、その時は畠中さんも駆り出されるぐらい総動員で奮闘しているアンサンブルさんにもご注目ください。
畠中さん、お写真ありがとうございました。
カーテンコールでの安蘭さん、井上さん、石丸さんのご挨拶、メモは不完全ですがニュアンスだけでもお伝えできればと思います。
安蘭けいさん
この作品がこんなに皆様に愛されるミュージカルになって嬉しい。 稽古中はどう受け止めてもらえるか心配もあったけど、幕が開いてみたらお客様の方が感受性豊かにこの作品を受け入れてくれた。 ここにいる子供達の未来がどうか素晴らしいものになるようにと願っている。
井上芳雄さん
3つの人種の違いなど、どう受け入れられるかと思っていた。 昔なら黒塗りしたけど、今回は違う方法で表現した。 稽古の時は僕はくりくりパーマの髪型でやっていた。 それぐらいはしないとわかりにくいんじゃないかと。 でも実際舞台稽古に入ったら逆に違和感があって、この普通の髪型に。そして実際はこれで成立したし、そうなると逆に見た目の違いにどんな意味があるんだろうという根本的なことに気付かされた。
この作品の時代から100年経って、ターテの夢見た世界はまだ実現していないけど、この子供達の時代には…。
石丸幹二さん
ブロードウェイでこの作品を25年前に見て、いつかやってみたいと思っていた、その夢が叶った。こんな社会派でテーマが胸に突き刺さってくる作品があるんだと驚いた。 ミュージカルといえば楽しくショーアップされた作品しか知らなかったので。
この作品を見て、皆さんにも何かひとつ持ち帰ってもらえれば嬉しい。 自分の中に一度通して、気づいたことを持ち帰る。 そういうことが大切なんじゃないかと思う。
これからもこういう社会派のミュージカルがもっと上演されればいい。(舞台袖に向かって「東宝さん、お願いしますよ!」)
今回は全員元気なまま千穐楽を迎えられた。 昔なら当たり前だったことが変わってしまった。 今は、どうやったら元気に客席に座れるか、どうやったら元気に舞台に立てるか、そんなことを常に考えなければいけなくなった。 でもそう言う時代を見つめて、目標を持って進めれば。