「ジキル&ハイド」全日程終了

 

東京千穐楽から2週間、4月1日、2018年版の「ジキル&ハイド」が大阪で大千穐楽を迎えました。

 

 

 

 

←これは東京公演千穐楽の日のものですが…

 

 

 

私は東京公演しか拝見できませんでしたが、続投組の皆さんがより高いところを目指し、そこへ新キャストの方々が吹き込んだ新風が相乗効果となって、約半月の間にもどんどん新生「ジキル&ハイド」の世界が深まっていくことを実感していました。

 

あれだけの大曲を次々に歌いこなす石丸さんは、素晴らしい!としか言えません。

ますます艶を増した歌声、ジキル博士の苦悩、解き放たれたハイドの悪の魅力、すべてが前作をはるかに超えた存在感で、圧倒されました。

 

楽曲が全て素晴らしいのはもう今までに語りつくしてますので、お芝居寄り個人的雑感を少々。

 

<理事会のシーン>

ジキル博士vs理事会メンバー+ストライドの攻防は、全員のひとつひとつの行動が緻密に絡み合いながら、一気にあの絶対否決の「NO!」の大合唱に収束されていく構成が見事すぎて、ひたすら気持ちよかったです。

流れは今までと同じなのにものすごくパワーアップしていました。

 

ジキル博士に噛みつく狂犬ストライド…本来中立な立場であるはずの進行役のくせに、最初からジキル博士を色眼鏡でしか見ていない理事会メンバーの反感を、偽善的な笑顔と目くばせでさらに煽りまくっているいやらしさが最高です。

しかもダンヴァース卿がジキル博士を庇おうとするたびに、ストライドってば不愉快を通り越してめちゃ凶悪な表情になるんですよ。どす黒いオーラが出てました。 

理事会メンバーに見せる顔との落差がたまりませんでした!

 

<婚約パーティーのシーン>

すでに婚約パーティーだというのに、エマを思いとどまらせようと必死のストライドでしたが、今回のエマのきっぱりとした冷たさが彼の惨めさを際立たせていました。傷ついた男のプライド、恋心、満たされない野心…思わず涙目になっていたのに、ジキル登場で一気にまたあの凶悪な顔に! 

全部あいつのせいだっ!嫌味の上に嫌味を重ねてジキルを侮辱するストライド。

そんなことをしていたらそりゃ女性は遠ざかりますって! 

 

そしてこの時の行動が、結局自分に戻ってくるのです。

 

<ラストの結婚式のシーン>

封じ込めたはずのハイドが、ジキル幸せの絶頂でなぜ復活してしまったのか、疑問に思っていました。

ハイドは「ジキルを敵視し、研究の真価を認めず否定した人々」を殺して回ったわけで(ルーシーは別)…もしかしたらストライドの顔を見たことがきっかけで復活してしまったのかも知れませんね~。あれだけ不愉快な男はそういませんから!(笑) 

「今度はお前の番だ」ですよ、まさに。

 

じゃあその憎いストライド殺してすっきりさっぱり!とならず、なぜその後で絶対的なジキルの味方であるエマの首を締めたのでしょうか?  

あのシーンのハイドは、エマの首を締めながら これを見ろと言わんばかりに 何度もダンヴァース卿を振り返りました。(私にはそう見えた、というだけですけど) 

一番大事な時に自分を信じてくれなかったダンヴァース卿に対して、実は潜在的な恨みが残っていたのかなあ、と思いました。 

あの場のハイドにとってエマはダンヴァース卿を苦しめるための道具に過ぎないわけです。

逆に言えば、エマ本人に恨みがあって首を絞めていたわけではなく、意識はダンヴァース卿や周囲の人々に向いていたからこそ、エマの「ヘンリー」という呼びかけがジキルに届いたのではないでしょうか。どちらにしても最悪のラストしか待っていないわけですが…。

 

などなど、正解かどうかはともかく自分の中では腑に落ちた部分が色々とあった今回の公演でした。

 

 

さて、公開が遅くなって申し訳ありません!

 

カンパニーウエアを着ている終演後の畠中さんです。

ハタ坊の会のサイト用にお写真撮影させていただきました。

 

こちらは楽屋口で撮影させていただきました!

 

こちらはハタ坊の会からのお花です!

 

↓ 名古屋公演の楽屋花             ↓大阪公演のスタンド花

 ↑は、お花屋さんからいただいた、出荷時の画像です。

 

こちらのお花は→

大阪公演を観劇された会員の方々からシェアしていただきました。

皆さん、ありがとうございました!


 

 

畠中さん、出演者の皆様、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした!

 

 

 

 

※感想はあくまでも発起人の個人的なものですので、偏った見方ですがご容赦ください。

放映スケジュールは↑Disneyチャンネル公式ページでご確認ください。