2018年1月14日(日)
シアタークリエ10周年記念公演「TENTH」 第二週
「ニュー・ブレイン」ダイジェスト版
開幕しました!!
初日拝見しましたので簡単にご報告します。
雲ひとつなく晴れわたった青空を眺めながら、まずは初日の看板にご挨拶。
←せいぞろいのクリエちゃん。
「ニュー・ブレイン」のクリエちゃんの周囲に畠中さんのサインが見当たりません。
見つけた方はご一報ください!
開演を待つ劇場ロビーのざわめきと興奮、不思議な緊張が漂っている客席内の空気…そんな初日ならではのものを感じたのは気のせいじゃないはず。
<登場人物>
ゴードン(石丸幹二)/主人公。売れない作曲家。
ロジャー(畠中洋)/ゴードンの恋人。ヨットが趣味。
ホームレスのリサ(マルシア)/小銭をねだる謎のホームレス
ローダ(樹里咲穂)/ ゴードンの仕事のエージェント。友人でもある。
ママ(初風諄)/ ゴードンの母親。
ミスター・バンジー(赤坂泰彦)/人気番組「ミスター・バンジーshow」
のパーソナリティ。ゴードンの夢の中ではカエルの着ぐるみ
姿で現れる。
医師(本間ひとし)/脳外科医
牧師(伊礼彼方)/病院付き(?)の牧師
リチャード(五大輝一)/ オネエ系の親切な看護師(ナース)
ナンシー(中村桃花)/事務的で冷たい看護師
10人中8人が(本間さんは役が変わっていますが)オリジナルキャストというのはすごいですね。 よく予定が合わせられたものです。
そして新メンバー(赤い字)の牧師役 伊礼彼方さん、ナースのリチャード役 五大輝一さんは、それぞれの個性を存分に発揮しながらも、まるで最初から出演していたかのように違和感なく存在していました。
畠中さん始めオリジナルキャストの皆さんが、9年分の人生とお仕事の経験を積み上げて再結集されたわけですから、まずは「今のニュー・ブレイン」として楽しもう!という気持ちで席につきました。
そうは言っても、ダイジェスト版である以上「初演ではこうだったけど」という比較をせずには語れません。 その点はお許しいただきたいと思います。
舞台セットは、先週の「Next to Normal」で使用していたものとほぼ同じです。正面の階段、段差、踊り場、スロープなどをうまく利用することで、最小限のセットで今回の3作品にフィットするように考えられているのでしょう。
初演が平面で超シンプルなセットだったニュー・ブレインは、段差によって逆にちょっと人の配置が分断されてしまう感じはあるのですが、「セイリング」はなんと2階部分のセンターにある踊り場で歌うため、「ロジャーオンステージ!」状態になります。 想定外のスペシャル感がありました!
そもそもオリジナルが1時間45分の作品だったので、1時間半のダイジェスト版にぎゅっと上手に詰め込まれていました。 (あらすじは初演紹介のページご参照)
以下、ざくっと気づいた点を箇条書きしました。 これからご覧になる方で、まっさらな状態で見たいのでしたら、ここから下は読まないでください。
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★本筋を損ねない程度に途中をうまくカットしているナンバーがいくつかあります。
通して聞くと歌詞の内容が少々繋がらない場合もありますが、ニュー・ブレインの歌詞はもともと散文的なものが多いので、初演を知らなければ違和感は無いと思います。
★歌詞も多少変更されているところがありました。 わかりやすく言い換えている部分プラス今だと差別用語と受け取られそうな部分が手直しされています。(「ほー、なるほど」と思いました。)
★ロジャーとゴードンの熱々なキスシーンは、頬チューとハグに置き換わっています。(個人的には、千穐楽では盛り上がってオリジナルみたいにやっちゃってください!な気分ですけど)
★シャワーシーンはセットの問題もあるのか、丸々カットでした。
★ラストシーン「春の唄」は、段差のあるセットに全員が視覚的にバランスよく配置されてしまい、「光に包まれながら、ゴードンの前に跪いているロジャー」という並びにはなっていませんでした。(ちょっと悲報)
ということで、どうしてもロジャーとゴードンの直接的なラブラブ度を見せつけられるシーンが薄まってはいますが…ロジャーにわがまま言ったり拗ねたり甘えたりのゴードンと、それを優しく包み込むロジャーは健在です!
「ハタ坊の会」発足以降の作品で、このように「恋人とラブラブ」な畠中さんを見る機会はありませんでした。
病室で拗ねるゴードンを包み込むロジャー…『何も言わずに』のシーンは、正直「バカップル」状態ですし、新鮮でニヤニヤが止まらないと思います。
今回のロジャーは長めの髪で髭もあるので(この記事の下にある石丸さんのツイート参照)ニューヨーカーというよりはイタリアンなゲイっぽく見えます。 久しぶりに短髪髭なしの畠中さんを見られるのかも?と密かに期待していたのですが、このイタリアンゲイがまたカッコいいのです!
細身の体にスーツがお似合いだし、タキシード姿でのタンゴは(ここは短縮しないでほしかった!)色気たっぷりです。
ラストは、「タイムアンドミュージック」から「春の唄」まで、10人の厚みのある美しいハーモニーに心地良く包まれてください。
21日の千穐楽まで、カンパニーの皆さんが元気に駆け抜けられますように!
⛵️2日目です⛵️
— 石丸幹二 (@team_kanji) 2018年1月14日
セイリング好きな恋人役
ロジャーこと #畠中洋 さん と
ゴードン #石丸幹二#TENTH #ニューブレイン pic.twitter.com/s617sYTLpp
<<おまけ>>
ハタ坊の会からお贈りした楽屋花です!
お花屋さんから画像をいただきました。
「ニュー・ブレイン」らしく春のイメージで。