『Violet』は売り切れ回続出!大盛況のうちに、
遅くなりましたが、簡単なご報告です。
←こちらは千穐楽終演後の
畠中さんです!
1日3公演が3日連続とか、
畠中さん、本当にお疲れ様でした。
千穐楽後なので、
(あくまでも私の個人的な印象に残った流れなので、「それは違う」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、お許しを)
この作品の演出上の大きな特徴は、
冒頭のシーンで、
これは映像ではできない、
初日の報告にも書きましたが、なんとなく「
テレビでショーとして放映されている眉唾ものの「
でもそれこそが「普通」であって、いわゆる「いい子」
睨み返す心の奥では常に傷つきながらも決して顔を隠したりしませ
でも「奇跡を起こして傷を治してもらう自分」
バスの旅の途中で黒人兵のフリック、
畠中さん演じる父親はすでに3年前に亡くなっていて、
その父親とのシーンを通してヴァイオレットの生い立ちが見えてき
父親と二人、山奥で貧しい生活をしていたこと。
怪我をしたヴァイオレットを父親が抱えるようにして山道を下り、
母親はずっと以前に亡くなったようで、
父親もヴァイオレットも教会に通っていなかったこと。
顔のことを悪ガキにからかわれたり、
算数の勉強だと言ってヴァイオレットにポーカーを教えながら、「
そして2幕では壮絶な言い争いのシーンがあります。
せっかくはるばる奇跡を起こす牧師に会いに来たのに「奇跡は、
この傷のせいで、誰もが自分から目をそらすか、
父親に「私を見て!ちゃんと見て!謝って!」
「俺が苦しんでいないと思うのか、謝れば気が済むのか、
さらに、これは事故ではなくわざとだったんじゃないのか、
酔っぱらった医者に適当に縫い合わされて、
この時の父親の衝撃を思うと、
でも父親は、そんなヴァイオレットを見つめ、
ヴァイオレットも泣きながら「私がパパの傷を癒せたらいいのに…
ここで父親がヴァイオレットの手首の赤いリボンをほどくと、
奇跡が起きて自分の顔が美しくなったと狂喜するヴァイオレット。
そして父親は「今日は安らかに眠れそうだ…」と去って行きます。
このシーン、
激しいやりとりは実際に起こったことの回想でしょう。 そして父親にひどいことを言ってしまったまま、
最後の和解部分はヴァイオレットの後悔が見せた「続き」
だからこそ、奇跡が起きた!傷は癒され、美しい顔を手に入れた!
自分の顔は美しくなったはず!と思いこんだまま(
モンティに顔が変わっていないことを気にするなと言われ、そんな馬鹿な、と手首の白いリボンを見つめますが、そこに顔に傷のあるヤングヴァイオレットが出てきて、ヴァイオレットに赤いリボンを渡します。
顔に傷をつけて出てくるシーンはこの一瞬だけですが、これはインパクトありました。
自分は何も変わっていない…その現実を受け入れることは辛く、
しかし、そんなヴァイオレットを心から求め、
お互いがお互いの心で、
2人は相手の手首のリボンをほどきます。
ラストは、今までの登場人物たちが全員舞台に登場します。
やがて全員がお互いのリボンを外します。 相手の心を認め合えるなら、もはやどんなリボンも不要です。
明るい光に向かって進んでいこう、
せっかくのトリプルキャストなので私は3人のヴァイオレットを拝見しましたが、本当にそれぞれ全く違うタイプでした。
畠中さんも、
この作品、ぜひまた再演していただきたいです。
この2枚は、畠中さんがハタ坊の会のサイト用に撮影してくださったお写真です!