大盛況だった「MHKライブ2014」!
遅くなりましたが当日の様子を簡単にご報告させていただきます。
日時 2014年1月18日(土)
第一回:17:30 / 第二回:20:00
場所: Live & Pub Shibuya gee-ge
このライブハウスはビルの4階なので、入り口がなんだかマンションの1室ような感じでした。
私が開場40分ほど前に到着した時はリハーサル中の貼り紙。
もっと前から並んでいた方のお話しでは、さっきまで歌声ががんがん聞こえていて、「え、こんな歌も歌ってくれるのね」と思ったとおっしゃっていたので、期待が高まりました!
中のテーブルはほとんど片付けられていてイスがぎっしり。
ステージはピアノとマイクと譜面台のみ。
譜面台には「MHK」の貼り紙付きです。
ピアノのIZUMIさんがスタンバイすると、駒田さん、畠中さん、宮川さんの順番で客席後方から登場でましした。
ここから先は、畠中さんがフォトメッセージで送って下さった曲名リストの番号に合わせます。
M1: 『BELIEVE』
初めてのMHKでお披露目して、CDも発売している宮川さんのオリジナル曲!
三人三様の歌詞とメロディがひとつになる、力強く美しいハーモニーでオープニングからがっつり心を掴まれました。MHKの原点ですね!
MCの進行役はいつものように駒田さん。
今日は今までのライブとは趣向を変えて、芝居仕立てではなく歌と手紙や詩の朗読とトークで構成しているとのこと。
以前宮川さんが夏至と冬至の日にやっていた「100万人のキャンドルナイト」というイベントで朗読した手紙からもいくつかピックアップしたそうです。
まずは今年の抱負をひとりずつ…。
宮川さん…当たり前だけど、今年も仕事をきっちりしっかり頑張りたい。
宮川さんの衣装は、白のタートルとカーディガンという、珍しく爽やかなお父さんのような感じでした。駒田さんにもそこをいじられ、ご本人も「こんな格好はたぶん二度としない」とおっしゃってました。
畠中さん…昨年ちょこちょこ怪我をしたので、今年は怪我をしないように気を付けたい。(えええ!そうだったんですか?)
駒田さん…前の二人の抱負をそのまま同じように語ってまして、「怪我をしない」というよりまずはアンカを挟んでいて低温やけどした内腿を早く治したい、とのことでした。(場内爆笑)
どうやらここは全員何も考えていなかったようで、MHKらしいかなりゆるゆるなトークに会場も和みます。
次に駒田さんが「告知していい?」 「え?もう?」とか「告知って普通は最後にやるんじゃないの?」とか突っ込まれながらも、まずは3月からの「サ・ビ・タ」のお知らせ。
⇒ M2: 『サラン(愛)』(「サ・ビ・タ」より)
ご存知の方も多いと思いますが、サ・ビ・タは兄と弟、そこに迷い込んできた女の子の3人だけのミュージカルです。
なので、駒田さんがご自分の演じるドンウク、宮川さんが弟ドンヒョンのパート、畠中さんが女の子ユ・ミリのパートでした! (夜の部では、「後ろを向いて歌えば女の子に見える」とからかわれる畠中さん)
そしてまた駒田さんが「もうひとつ告知いいですか?」ということで、9月に静岡県で「青空の休暇」(2011年初演)の再演が決まったとのお知らせがありました。(東京公演は未定で、静岡の場合も演劇鑑賞会の公演なので一般売は無いそうです。)
これは宮川さんも出演されます。
75歳の3人の老人が主人公なので「ハタ坊も出れば?おじいさんの役だからメイクしなくていいし」「またそっちか!」(常に「しわくちゃ」キャラ扱いの畠中さん)
⇒ M3: 『青空の彼方』(「青空の休暇」より)
青空の彼方に飛んでゆく飛行機が見えるような(という仕草を宮川さんがしていたので…)美しいハーモニーでしたが、難しそうな曲です。
歌い終わった後、
駒田さん「ハタ坊すごいね、出演してないのに楽譜見ただけでいきなり歌えちゃって」
畠中さん「…どんだけ練習したことかっ!」
そう、私たちは畠中さんが出演していないミュージカルの曲を歌ってくださると新鮮で嬉しいのですが、確かに畠中さんは練習がさぞ大変だったのでは…。
そしてまた出ました!駒田さんの「告知いいですか~」
「まだあるのか!」「勝手にしろ!」という罵倒の中、今度こそ「ミスサイゴン」のことかと思いきや、なんと来年2015年の「レ・ミゼラブル」再演のお話でした。
まだ自分が出演できるかどうかはわからないけど、再演が決まったし是非出たい、とおっしゃっていました。
ということで、今度の歌は「レ・ミゼラブル」!
どの歌を歌うのかな~?と期待高まる会場内。
そこにあきらかにレミゼではないイントロが流れ、「???」と思っていると…
駒田さんが ♪俺の親父は… とエンジニアの『アメリカンドリーム』を歌い出し、二人が「それじゃない!」と止めます。お約束な感じですね。(ちなみに2回目公演では、ここで二人が止めなかったので駒田さんは2~3小節歌ったところで焦って「止めろよ!」と。これもまたMHKのお約束。)
⇒ M4: 『One Day More』(「レ・ミゼラブル」より)
♪今日も一日を生き延びた…から始まるバルジャンパートが畠中さん!
♪めぐり逢えたのに~ からのデュエットはマリウス/宮川さん コゼット/駒田さん
♪今日もひとりよ~ のエポニーヌはピアノのIZUMIさんが加わり三重唱に。
♪嵐の日まで~ のアンジョルラス/駒田さん
♪彼女と行くか~ のマリウス/宮川さん
そのまま民衆・テナルディエ夫妻、ジャベールと、駒田さんと宮川さんが目まぐるしく歌い継ぎ、畠中さんはバルジャンパートの「♪明日~は~!」を絶唱!
あの感動的な一幕ラストを飾る『One Day More』が最後まで「真面目に」たった4人で歌い継がれました!
場内大歓声です!
それにしてもこのメンバーで『One Day More』真面目バージョンが聴けるとは!(お笑いバージョンは第一回目のMHKで披露済み)
しかも畠中さんのバルジャン!
これが聴けただけでもライブに来た価値あり!と思いました。
歌い終わった直後は、3人とも息を切らせてぐったりでした。
宮川さんは「もうやめてもいいかな…はい、今日はありがとうございました!」と帰ろうとしたり、畠中さんはまたも「どんだけ練習したことか」とこぼしたりしていました。
ここでも新曲チャレンジとなった畠中さんですが、他のパートで歌が進んでいくときに小さく口パクしながら一生懸命譜面を追いかけている様子が(失礼ながら)大変かわいかったです!
後ろに置いてあったちょっと高めのスツールに皆さん着席し、朗読コーナーに入ります。
朗読の内容は私の記憶でセンスなくざくっとまとめて書いておりますので、見た方の記憶とニュアンスが違っていたらすみません!
朗読1)畠中さん/耳が聞こえない新聞配達の少年とおじさんの交流のお話。
朗読2)駒田さん/いじめで学校に行けなくなった少年とそれを見守るお母さんの愛情のお話。
朗読3)宮川さん/貧しい中必死に働く青年への親友の思いやりと友情のお話。
ここから、朗読⇒歌 のコラボになります。
朗読4)IZUMIさん/日々の生活に疲れてうつむきがちになっていたお母さんが子供の無邪気な言葉で笑顔を取り戻すお話。
⇒ M5: 『朝陽』(作・歌 IZUMI)
これはいい歌でした~。 特に歌詞がすばらしくてうるっとしながら聞き入ってしまいました。
朗読5)畠中さん/妻を亡くした男性が、当時8歳だった娘がけなげにも父親や弟を守ってくれていた10年間を振り返りながら、上京していく娘にあらためて感謝するお話。
⇒ M6: 『娘よ』(作・宮川さん 歌・畠中さん)
朗読6)宮川さん(IZUMIさん)死を目前にした青年が恋人に送った、彼女の幸せを願う手紙。
⇒ M7: 『奇跡』(作・さだまさし 歌・宮川さん)
朗読7)駒田さん/「60歳のラブレター」大賞作品。普段は照れくさくて言えない妻への想いを込めた手紙。
⇒ M8: 『家族になろうよ』(作・福山雅治 歌・駒田さん)
朗読8)畠中さん/豪快な父親の豪快な教育方針と愛情のお話。
⇒ M9: 『息子よ』(作・藤岡藤巻 歌・畠中さん)
朗読9)宮川さん/他界した夫への妻からのラブレター。
⇒ M10: 『糸』(作・中島みゆき 歌・宮川さん)
朗読10)駒田さん/駒田さんが亡くなったお父様に書いた手紙。
⇒ M11: 『父さん』(作・宮川さん 歌・駒田さん)
なんかお話しを一言でまとめちゃってますから伝わりにくいと思うんですが、すごく素敵なお話しばかりでした。
そして朗読はまさに皆さんの役者魂がストレートに迫ってきて素晴らしかったです!
朗読も、そこから繋げてのソロも、どれも完成した短いお芝居を見ているようでしたし、よく耳にしているはずのPOPSなのに、なんとリアルに情景が浮かび上がることか!会場からは時々すすり泣きも聞こえていました。
★畠中さんの朗読&歌についてもう少し詳しく書きます。
昨年の朗読劇「約束」のあと、また機会があったら朗読劇をやりたいとおっしゃっていましたが、そんな気持ちもあった上での今回の朗読はやはり一味違っていた気がします。
最初の作品の登場人物は新聞配達の少年と近所のおじさん。(不確かな記憶ですが、題名は「優しさ」) 次の作品は妻を亡くした男性と子供達(同じく「最高のママ」)、最後の作品は豪快な父親とちょっとだらしない息子。(たぶん「父の時計」) 朗読の内容とコラボになっている歌は、『娘よ』と『息子よ』で、父から子供への想いを歌う曲でした。
登場人物が夫婦や恋人ではなく、親子(もしくは大人と子供)の関係を中心とした作品で統一されていたこのラインナップ(畠中さんご本人の選択なのか、宮川さんの構成なのかはわかりません)がまたいいんですよ!畠中さんの温かさがひしひしと伝わってくるんですよねえ。年齢的にも「等身大」な感じで、こういう「お父さん」役の畠中さんを舞台やドラマで見てみたい!と思いました。
「最高のママ」の中の父親も素敵でしたが、「父の時計」はこの朗読全体の流れから見ても珍しくコミカルな作品で、豪快なお父さんを演じる畠中さんの表情も声もくるくる変わって楽しかったです。『息子よ』も完全にキャラになりきって歌っていたので、笑いの中にも息子へ情愛が込められていて(歌詞はこちらを参照)、本来は泣ける歌じゃないのに泣きそうになってしまいました。
続いて子供の手紙と、大学生の一行詩の朗読です。
これはどれも短くてクスッと笑える楽しい作品ばかり。ちょっとしんみりしていた客席の空気も再び解けました。
次のお仕事の告知では、畠中さんは残念ながらまだ公表できないとのことで、もう少し待つしかありません…。
駒田さんはすでに告知し尽くし、宮川さんはまた来週から愛媛の坊ちゃん劇場での「げんない」、5月が「ウレシパモシリ」、9月が「青空の休暇」、あとやはりまだ公表できないものもあり、とのことでした。
最後の曲は…
M12: 『行住坐臥』(作宮川さん 歌MHK)
これも綺麗な歌ですね~。いつもより高めの音域で歌う畠中さんの声も堪能できます。(CD化のお話、まだ実現しないんでしょうか?)
今回は急きょ決まったライブなので、練習時間も短かく大変だったと思います。
いつものお笑いは封印でしたが、皆さんのコーラスをがっつり、朗読とソロでしっとり、という構成は逆に新鮮でしたし、大成功だったと思います! 改めて、皆さんの色々な魅力を再認識したライブでした。
感動をありがとうございました!
終演後に撮影させていただいた畠中さんのお写真です!
おまけ: 今回は駒田さんが忘れずに持ってきたのでちゃんと物販に並べられていた「BELIEVE」のCD。 POPがかわいかったです!
(上記はあくまでも観客席にいた私の個人的な視点で書いておりますので、内容に誤りがありましたらご指摘ください。 by 発起人)