連日満員御礼の看板が出続けたピアフ東京公演は
2013年2月13日(水)千穐楽を迎えました。
かなり風が強い日だったので、千穐楽の看板は劇場ドアの内側に設置されていました。
初日から千穐楽まで何度か拝見しておきながら非常にありきたりな言葉なんですが…
とにかく「すごい舞台」でした。
大竹さんに憑依したピアフの人生を受け止める観客も気力体力を結構消耗します。(ピアフのパワーをもらって元気になるという方もいましたが)
まして共演者の方々はどれだけエネルギー使って舞台に立っていらっしゃるのか、と心配になるぐらいでした。
懇親会で畠中さんから、ピアフを取り巻く男性陣は出た瞬間100%その情景を出すようにとの演出だったと伺い、なるほど!と納得しました。
大竹さんのピアフは喩えるなら激流みたいなものです。 それに合流するにしてもぶつかって離れるにしても飲み込まれるにしても、とにかく最大限の瞬発力が必要なんだなあ、と。
畠中さん演じるルイとピアフが言い争うシーンは、毎回ただただ息をつめて観ていました。
ルイを傷つける最高のポイントがわかっているピアフの言葉の鋭さは心底怖かったです。(仕事が取れない、誰も乗ってこないというルイの言葉が先にピアフのプライドを傷つけたとは言え、それは自業自得なわけで…という理屈は通じないんですよね…)
ラストで「私は後悔しない!」と熱唱する『水に流して』は、全てを浄化するような素晴らしい歌でした。今でも頭の中で鳴り響いています。
千穐楽ですが舞台上から特別なご挨拶はなく、素にもどった大竹さんのはにかむ笑顔からはあのピアフが完全に抜けてしまっているのが印象的でした。
畠中さんの穏やかな笑顔もすごくステキで、1ヶ月全力で挑み続けた満足感が漂っていました。
東京公演、本当にお疲れ様でした!
続く地方公演もどうかお身体にお気をつけて頑張ってください!
こちらは楽屋口で撮影させていただきました。
千穐楽を終えた晴れやかな笑顔の畠中さんです!
←楽屋口でサインに応じて下さる
畠中さん
畠中さん、お疲れのところ撮影にご協力いただきありがとうございました!