皆様!いかがお過ごしでしょうか?
畠中は東京に無事帰って参りました!
福島県須賀川市から始まった東北ツアー。秋田、福島、会津若松、仙台、酒田、盛岡、八戸、十和田、弘前、青森、山形、そしていわき。始まってしまえばあっという間。
楽しく、充実した日々でした。いやぁ各地で東北魂に触れるにつれ、何だかこっちがパワーを貰ってきた気がします。どこに行っても皆さん元気でパワフルでした!
それではとりあえず最終便、弘前〜いわきまでのご報告です。
■10月16日 青森県弘前市■
弘前へは前日入りしてたので(第4弾で八甲田の紅葉を紹介!)
楽屋入りまでの間、市内散策が出来ました。
まずはホテルの目の前にそびえ立つウルトラマンに出てきそうな建物。
この建物、中三(なかさん)というデパート。
ホテルのフロントの人や地元の人に聞いても、上部の丸い部分の意味が分からないそうで・・・
ホテルの朝食会場で給仕をしていた方の話によると、UFOの着陸用に作ったとの事でした。
なるほどなー!
この後は散策しながら真っ直ぐ弘前城公園へ。
公園内に会場となる市民会館もあるので一石二鳥です。
広い広い公園で、全部は回りきれませんでしたが、緑が多く、むせかえるぐらいの香りを放っていました。
園内にある西濠という大きな大きな池?です。
両側の木々は桜だそうで、これシーズンであればムチャクチャ綺麗ですよね!
カモさんがたくさん浮かんでおりました。
これは桜のトンネルという道。これまたシーズンであれば垂涎ものの眺めかと・・・
まぁそういう時は人がごった返していてこんなショットは撮れませんが・・・
弘前では、暗転になる度に拍手が起こり、最後はスタンディングという、何だか物凄い事になっていました。
「詩人の恋」を心から楽しんでくれて、もう本当に感謝の気持ちでいっぱいです。こっちが感動しちゃいました。
そうそう、青年座研究所時代の同期が見に来てくれました。
18年所属していた劇団を辞め、昨年弘前に帰って来ていたそうです。
今は保母さんをやりながら地元の劇団(お母さんが演出家で、お姉さんも女優さん!蛙の子は蛙!)で芝居を続けているようです。
何だかホッとしました。芝居を辞めた同期が大勢いる中、形はどうあれ演劇に携わり、続けていってくれているのが嬉しかった。
詩人の恋、素晴らしかった!と言ってくれました。スタンディングしちゃったよって。何だか泣きそうになりました。
弘前・・・いい町だったなぁ。
■10月17〜18日 青森県青森市■
青森です。青森といえば僕的に真っ先に浮かぶのはねぶた!なんですが、
本番は8月なので見れるはずもないと思っていたら!ありました!
ねぶたの家ワ・ラッセラ
ねぶたの歴史や製造過程などを、映像をふんだんに取り入れて紹介しているねぶたの資料館とでも言いましょうか。
館内には実際に今年使われたねぶたが展示してありました。
デカい!迫力満点!写真ではそのスケールが伝えられないのが残念ですが・・・
今年の最優秀作品「白虎と青龍」だそうです。
東北の祭りは派手なものが多いですね。冬場は雪が降り、気温も低く寒いので、 あまり動かずにじーっとしてる分、夏場は弾けまくっちゃうんでしょうね。
ねぶたも祭り自体がかなりド派手なようで・・・一度は生で見てみたい祭りです。
ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー!
何気に見かけたちょっとだけ幻想的なショット。分かりますか?
雲の切れ目から光が差し込んでいてカーテンのようになってました。
しばらくボーッと見つめちゃいました。
写真だとイマイチですが、本当にキレイだったんです。
もっと腕があればなぁ・・・。
青森はとてもいい劇場で非常にやり易かったです。久しぶりに「テンポ」が出せた会場でした。
そのせいかどうかは定かではありませんが、須賀川以来のオールスタンディング!
またまた鳥肌が立ってしまいました。青森の皆様!素晴らしい時間を共有出来て感謝しています!
ありがとうございました!
■10月19日 山形県山形市■
来ました!遂に来ました!オラが故郷山形です!
青森から仙台へ新幹線で行き、仙台からは高速バスに乗っての移動でした。
悲しいかな翌日朝にはいわきへ移動なので、なーんも出来ませんでしたが・・・。
ホテルへチェックインして楽屋に入るまでの時間に駅舎をパシャリ!
スタジオジブリの「おもひでぽろぽろ」ってアニメがあるんですが、山形が舞台なんですよ。当時の駅や町の様子、風景が本当に細かく描写されていて驚愕した記憶があるんですが、駅舎に関してはその頃の面影はまったく残っていませんでした。
近代的になって便利にもなったとは思うんですが・・・ちょっとだけ寂しい思いが残りました。
山形の公演では、鑑賞会のご配慮で終演後、舞台挨拶をさせて頂きました。
フリートークが苦手な僕なので、何を喋ったのかすでに記憶が定かではありませんが、自分のこれまでの経歴と、詩人の恋に対する思い、また必ず帰って来ます!みたいな事を喋ったかと。
山形のお客様、ご静聴&励ましのお言葉、ありがとうございました!
楽屋に中学の時の担任の先生が訪ねて来てくれました。
鑑賞会の会員さんだったようで、会報誌を見て「あの畠中君かな?」と半信半疑で訪ねて来てくれたようです。会うまでは人違いだったらどうしようとドキドキだったそうですが、会った瞬間、抱き合ってました。いやぁ懐かしかったなぁ・・・。
色んな話が咲き乱れ、最後に住所交換をしてお別れしました。
先生!ありがとうございました!今度手紙書きます!
最後にこれまた中学の同級生だった2人と飲みに行きました。
彼らは会員さんではないので、僕が出てくるまで楽屋口で待っていてくれました。
いつも時期になるとさくらんぼ送ってくれたり、時間があれば東京まで舞台を見に来てくれる、僕にとっては大切なやつらです。
いくつになっても、会った瞬間にあの頃に戻ってしまうんですが、この日も終始懐かしい話で盛り上がりました。
二人とも翌朝早いのに、遅くまで付き合ってくれて・・・おかげで疲れが吹っ飛びました。楽しかったなぁ。
ありがとう!お互い頑張んべな!
■10月20〜21日 福島県いわき市■
山形に後ろ髪を引かれつつ、このツアーの最終地、いわきへと移動してきました。
いわきは震災後、初めての鑑賞会再開だったようです。まだまだ大変な時に鑑賞会の皆さんが力を合わせて漕ぎ着けた再開。その最初の作品が「詩人の恋」。
上演時間の2時間20分は全てを忘れて芝居を堪能して欲しい、楽しんで欲しい・・・改めて身の引き締まる思いで舞台に立ちました。加藤さんもそうだったと思います。
その思いが伝わったのか・・・素晴らしい至福の時間を過ごさせて頂きました。
3回公演だったんですが、3回ともほぼオールスタンディング!
もうね・・・鳥肌なんてもんじゃなかったです! 役者としての最高の時を全ていっぺんにまとめていわきの皆さんに頂いた・・・そんな感じです。
カーテンコールでの加藤さんの挨拶も相まって、3回とも舞台で泣いてたような気がします。
お花を頂いたお婆さんから「生きる希望と勇気を貰いました」と言って頂きました。
この言葉、いわきで聞くとその重さが違います・・・ほんの少しでいいから、心が豊かになってくれたら・・・そんな思いで臨んだツアーだったので、本当に本当に嬉しかった。劇場も素晴らしかった!この劇場、東京に持って帰りたい!
いわき芸術文化交流館アリオスの外観。会場はこの中の中劇場でした。
中劇場客席。687席あるんですが、もう本多劇場なみの芝居向きの劇場でした。
いわきの皆さんには僕らの方が色んなものを貰った気がします。
たくさんの「力」を頂きました。これは僕ら「詩人の恋」カンパニーの大きな大きな財産です。
マシュカン教授の台詞に「この経験から何かを学んで、もっと先へ、もっと高いところへ進めるかも知れないじゃないか」というのがあります。進めるかも知れないし、もしかしたら思うように進めないかも知れない。
でも最初の一歩を踏み出す事が大事なんだと、それは絶対に無駄にはならないと東北の皆様に教えて頂いた気がします。
それがパワーの源、笑顔や元気、明るさの源になっていると感じました。
それにしてもいいツアーだったなぁ・・・東北の皆様、本当に感謝しています!
大切なものをたくさん頂きました!
いわきの楽屋にて・・・またこのパターンかい!
ピースな僕ちゃん。
とにかく元気で明るい東北の皆様に支えられ、無事にツアーを終える事が出来ました。
まだまだ先は長いですが、この経験を生かし、発展させ、最後まであがきながらスティーブンを演じたいと思います。
いよいよ本多劇場の幕が開きます。
皆様、どうぞ楽しみにしていて下さい!
畠中洋
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LEO (日曜日, 23 10月 2011 13:38)
畠中さん、東北ツアーお疲れさまでした!東京へお帰りなさい!
メッセージを拝見していて、東北でたっくさんのお土産を得られたのだろうなぁ、と思いました。
同時に舞台も育っていっているのだろうなぁ、と。
そして、建物の丸い部分の意味を尋ねて回る畠中さんのお姿を想像してクスクスしてしまったり(笑)、畠中さんの見た景色に和んだり、各劇場での様子を想像して私までうるうるしたり、そして最後に「あぁ、畠中さんだぁ」とお顔を拝見して嬉しくほっとしたり・・・。
お忙しい中、たくさんのご報告を本当にありがとうございました。
いよいよ、私も本多劇場で初の「詩人の恋」観劇です。
初日から伺います。楽しみにしています!!
サトヒ (月曜日, 24 10月 2011 00:56)
畠中さん、お帰りなさい☆
>ピースな僕ちゃん。
を見て、心配になったことがあります。
オデコ赤くないですか??
劇中で、ビシビシ叩いているから??
こりゃ、差し入れに“冷えピタ”を忍ばせますか。
あぁ~下北の初日が明日☆
ドキドキしながら、客席より応援しています。
楽しみにしています!!
chawan (火曜日, 25 10月 2011 02:17)
畠中さん、素敵なフォトメッセージありがとうございました!
故郷山形での公演、畠中さんのご挨拶付きだったんなんて…うーん、見てみたかったですね。
今まではツアーに出てしまうと「今頃どんな感じで公演をしているのかなあ」と想像するしかなかったのに、今回はとにかくタイムリーに情報が入ってきて嬉しい限りです。
東北各地で畠中さんが受け取った色々な思いを私たちに伝えて下さったことで、私たちも東北の状況に改めて思いを馳せることができました。 本当にありがとうございました。
日付変わって今日からの本多劇場公演、楽しみにしています!
きひろ (火曜日, 25 10月 2011 17:01)
思いが一杯の東北ツアーレポート、有難うございました!
そして、お帰りなさい。
素敵な再会や、素敵な出会いがあったツアーなんだなぁと、その素敵な時間をおすそ分けしていただいた気分です。
東京へ持って帰りたいほど素晴らしい劇場も、いつか一度行ってみたい!
舞台の上も、舞台の下も、どちらも今までにない思いが溢れるような公演だったのかなと想像しました。
それをちゃんと投げあい、受け止めあっているような、畠中さんのレポートに、なにやらうるっときてしまいます。
そして、再びな僕ちゃんに笑ってしまいました!
いよいよ本日からは本多劇場。
私は週末にお伺いする予定ですが、初日から素晴らしい舞台になりますように!
楽しみにしています。
こっぺ (水曜日, 26 10月 2011 12:04)
中学の時の担任の先生が「もしかして・・・」と半信半疑で舞台を観に来られるなんて、すごいですね!
その先生と畠中さんの人間味を感じてしまいます。
東京まで舞台を観に来られるお友達も素晴らしい!
すてきな元担任の先生やお友達、観客のみなさんに囲まれて輝いてる畠中さんを、今週の土曜日下北沢に観に行きます!
たのしみ~(^▽^)
Tアトム (水曜日, 26 10月 2011 22:07)
畠中さん、沢山の写真とともに、素敵なレポ有難うございます。昨日、娘も久しぶりに、畠中さんのレポート?を読みながら、「そうだ、大阪の友達に京都の舞台、連絡しなくちゃ」と、メールを送っておりました。昨年、神戸にタンビエットを観に行って、その友人夫妻も感動したようです。京都でも観劇されるようです。東北の写真、カーテンのような陽の光、十分きれいです。東北は空気も風景もきれいですが、住んでいる方々も、温かい人柄なのですね。29日、本多劇場、ほんとうに楽しみです。